オケ奏者が譜面を見ない理由
前に「オケ奏者が譜面を見ないのってなんで」というツイートがTLに流れてきたので、折角なのでちゃんと考えてみる。
オケでも、指揮者(一部)やソリストは暗譜で演奏することが多い。つまり音の方向性をハッキリと示す人は暗譜している。
一方、その他のオケの演奏者は譜面を見ながら弾くことが多い。
ざっと理由を考えると…
・一音でも違う音が出ると台無しになる
・エキストラが常態化する(アマオケに限る)
→エキストラは短い時間で参加するお手伝いさんなので、暗譜する時間がない
・暗譜よりもすることが多い
→首席の確認、指揮者の確認、他パートの確認など
・別の指揮者で演奏する時に譜面の注意書きが必要
・ビジュアルよりも音を聴いて欲しい
→楽譜を見るのはビジュアル的にどうなの、という議論が元ツイートにあった
などの理由だろうか。
古典派などの人数が少ないものだったら暗譜でもできるかも(多分やってるところはある)。チャイコフスキーやブラームスなどのロマン派、マーラーやブルックナーと巨大編成でしかも長い交響曲だとほぼ不可能に近い(できても努力とリターンが割に合わなそう)。
まとめると、やろうと思えばできるかもしれないが、そこまで時間をかけてやる必要性が見出せないから。だと思う。
逆にこれやればオーケストラの話題作りにはなるかも。全員暗譜なら立って演奏できる。吹奏楽のように演奏中にソロ楽器が前に移動したりとか?