Twitterに練習動画をあげる理由
Twitter(@uncle_poh)にてチェロやヴァイオリン、ピアノの練習動画をあげている。その理由を書いておく。
・練習の記録
自分の練習を客観的に見るのは、想像以上に勉強になる。良い演奏をしている人と自分のどこが違うのかは、特に弦楽器だと分かりやすい。構え方、弓の持ち方や左手の動き方などが、ピアノと比べると人による違いが大きいからだ。
ただ、見るだけなら自分のデバイスの中に保存して見れば良い。ではなぜわざわざTwitterに上げるのか?
・見てもらえるという緊張感
音楽というのは観客がいて初めて成り立つ。自分が演者であり同時に最初の観客ではあるが、より多くの人に聴いてもらってこそだ。
人に聴いてもらうのは緊張するものだ。特に2020年からおいそれと演奏会ができなくなった。ステージにあがる緊張感を、完全ではないとはいえ録画でできるのはなかなか良い代替方法だ。何回も録画していると徐々に薄れていくが…
・曲の仕上げの区切り
アップロードすることで、一つの区切りとすることができる。音楽には限りがないので、やろうと思えばいくらでも時間をかけて質を高めることができる。しかし、いつまでもその曲に拘っていては他の曲が弾けない。弾きたい曲はいっぱいあるので、あげてもいいなという演奏ができたらアップロードして一区切りとする。
・他の人の練習動画
毎日楽器を弾いていると、多少のやる気アップダウンがある。そんな時も、他の人が練習している動画を見ると、自分も勝手にやる気になってくれる。負けず嫌いという面もある。
少し話は逸れるが、インターネットがまだあまり普及していない頃、クラッシックのアマチュアの演奏なんてほぼ見ることなんてなかった。見られるのは発表会とか、プロの演奏会ばかり。だから、こんなに気軽に他人(特にアマチュア)の練習を見られるのは本当にありがたい。自分の動画見て気づかなくても、他人の動画で「あ、この前言われてた事ってこういうことだったんだ」と気付けたりする。
・他者の反応
あげた動画にいいねがついたりするのは素直に嬉しい。但し、どんなに「いいね」がつこうともつかなかろうとも、その数字に一喜一憂せず淡々とやっていきたいものだ。難しいけど。
たとえ一回も「いいね」されなくても、再生回数が自分以外の一回でもあれば、あげて良かったと思える。逆に自分以外誰も再生してくれなくなったら、その時はやめ時かもしれない。
・緩いバックアップ
前に一度だけ、写真などを保存しているHDDが壊れたことがあった。幸いバックアップを取っていたので、データ消失は1ヶ月分くらいで済んだが、あれを思うとTwitterも一つのバックアップ先としていいかもと思っている。
もちろんサービスがいつまで続くかも分からないので、あくまで緩い、練習動画のバックアップ。
・過去ログ漁り
自分のツイートをじっくり見たことはあるだろうか。自分の興味あることしか呟いていないので、当然それなりに面白い。私の場合、練習動画をアップしているので自分の成長が分かる。
アップする時点での最良のものをアップしているので、なかなかうまいじゃん、なんて自画自賛したりもする。なかなか楽しい。
・Twitterである理由
SNSは他にもInstagramやTikTok、Facebookなど色んなサービスがある。その中でTwitterを使う理由はいくつかある。
一つはその性質だ。呟くというのは独り言を言う時に使う。まさに私は呟きたいのだ。他のSNSは人と繋がることを前提とした利用になっているが、私の場合他者と繋がる必要はそこまでなく、自分の独り言をもしよければ見てください、程度だ。その目的が非常にマッチしている。
評価がいいねしかない点。YouTubeは低評価ボタンがある。私は再生回数が低すぎてつけられたことはないが、一つでもつけられたらそれなりに凹むだろう。自分がプロと比べたら圧倒的に下手なのは分かっている。でも他人からの低評価というのはやはり受けたくないものだ。Twitter社が低評価ボタンを検討しているというニュースがあった時は何故、と思ったが、現時点で実装されてないところを見ると反対意見が多かったからではないだろうか。このまま実装されないことを望む。
タイムラインはすぐに流れてしまうのもいい。自分の練習動画には、見てほしいが一方で(下手なので)見て欲しくない、という矛盾した気持ちがある。しかし、プロフィール欄に行けば残っているので、自分で後から見られるのは便利だ。
ほぼ匿名で使えるのも嬉しい。リアルの知り合いにはあまり見られたくないので、匿名というのは重要だ。匿名故に変なツイートやリプライが来たりすることもあるだろうが、私にはそこまでフォロワーがいないし、今のところメリットしかない。
つらつらとTwitterに動画をあげる理由を書いてみた。
変な改悪がなければしばらくは使い続けることと思う。低評価ボタンとかね。。